2006年08月01日

レーズンパン

昼食時の混雑を避けて、少し遅めに外に出る。
職場に引き上げる楊枝を咥えた集団とすれ違う。
サラダしか残ってないコンビニの弁当コーナー。
ラクト系置場に雪印コーヒー500mlを確認する。
パンの棚にレーズンバターロールを見つける。
若い女性が、同時に手を伸ばす。
悪いが、このコンビネーションは崩せない。
棚からレーズンバターロールをむしり取る。
ビル街の隙間の小さな公園。
植え込みの低いコンクリートに腰掛ける。
はぐれた感じ、この心細さ、ぎこちなさ。
単品ではとても飲めない甘すぎる雪印コーヒー。
何もつけない、素朴なレーズンバターロール。
ところが!
それぞれを口の中で噛み混ぜた途端に!

パンの塊をほぐすように、ゆっくり咀嚼する。
雪印コーヒーが全部に染込むよう、舌を転がす。
この抑制の効いた甘さ!
チョコやクリームなら、口の中で分離する。
ジャムやあんこは甘すぎる。
何もなければ、イースト臭が鼻を衝く。
干し葡萄!!
パンの中で二次熟成を経た干し葡萄!

嫌味のない甘さ、粒を噛んだ時の嬉しさ。
甘さで癒される、絶妙のコンビネーション。
その立役者こそ、パンの中の干し葡萄。
公園の、ひとりの昼食で良かった。
レーズンバターボールが残っていて良かった。
見知らぬ女性の犠牲を伴う、至福の昼食。
ディナーのようなランチはいらない。
干し葡萄の入ったパンがあればよい。
雪印コーヒー500mlがあれば尚更によい。

///

2006年07月21日12:55
mixiコミュニティ「食欲詩集」投稿

Posted by chitoku at 2006年08月01日 23:15 | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?