2004年09月22日

鳥肌が俺を呼んだ

その男のことをよく知らないのに、ここ3・4年、気になって気になって仕方が無かった。
初めて目撃したのは、民放、深夜の、ドキュメンタリー番組であった。
けれども、番組の途中から、断片的な見方であった。
そのためか、気になり出したのは、番組を見て数日経た頃からである。

その男は、日の丸を額に巻いていた。
軍服を着て、街頭演説をしていた。
ふんどし姿で、おニャン子クラブ?を歌っていた。
地下足袋で、竹槍を担いでいた。
日比谷のステージで、人間魚雷になっていた。
パン工場でインタビューされていた。
そして、常に真剣な表情をしていた。
俺は、笑えなかった。

その男を分かりたいと思った。
何故に日の丸なのか、何故に軍服なのか。
そういったことよりも、どうして一人なのか理解したかった。
マニアックとか、カリスマとか、少し違う。
感服し、最敬礼することこそ、その男に繋がる手段だと思った。
ところが!
俺にはそれが、恥ずかしくて出来ないのである。
その男のビデオやCDを恥ずかしくて買うことが出来ない。
ましてや、ポスターを部屋に貼るなど!
だからこっそりと、誰にも告げず、独りでその男のことを考えていたのだ。
隠れ信者?
おお!その男こそ鳥肌実!
鼓動が加速し、胸が圧される!
俺だけが、その男を理解できると確信してしまう。
俺だけが、その男と分かり合えると思わされる。
秘密の、背徳の、孤独な一体感!

かつて、20年ほど前にも、俺の鼓動を加速させた男がいた。
ある日突然夭折してしまったため、その男のコンサートには、遂に行くことが出来なかった。
尾崎…
彼らの表現活動は全く違うけれども、俺の胸の高鳴りは、殆ど同じなのである。
かくして俺は、鳥肌実「時局講演会」のチケットを入手した。
夭折してしまう前に、と考えたのではない。
JR新宿・東南口から、「時局講演会」看板が見えたのである。
大きな看板に映える、巨大な鳥肌実が俺を呼んだのである。

Posted by chitoku at 2004年09月22日 01:21 | トラックバック
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