大げさかも知れないけど、久々に鳥肌立てて感動したのです。
『言海』や『大言海』なら、神田の古書店街で散見するものの、値段が高いし、デカくて重い。なかなか手が出ないものです。
というのも、かなり以前から、手ごろな値段と大きさの、文語対応の辞書を探していたのです。ところが、ちっとも良い辞書に出会わなかった。まあ、いわゆる「普及版」サイズの辞書が流通し始めた時代が、比較的最近であることもその理由なのでしょう。それでも、例えば『廣辭林』(新訂版)/金澤庄三郎/三省堂とかは、昭和十年とか二十年版をよく見かけるし、旧字旧かなで、見た目はイイ感じなのですけど、気になる点がひとつ。
凡例として、…改訂案に従って「ヂ」「ヅ」を「ジ」「ズ」に改め…と書いてある!私としては、その前のが欲しかったわけです。
4月10日土曜日午後、珍しく空き時間が出来たけれども、特に行くところも無くて、国立駅前の古本屋を散策。三軒目で綺麗な『廣辭林』1000円を発見、お店のご婦人に尋ねました。
「も少し古くて、同じくらい安くて、このくらいの小さい辞書ってないもんですかね」
すると、おくの2階からご主人が降りてきて、「そういうことなら、ちょっと待って」と再び奥へ。
そして出てきたのが『言海』縮刷版!
縮刷版?聞いたこと無かったのです。外見は相当ボロいけど、乱丁等なし。古書としての流通量など聞いてみると、「こんな(ボロボロ)だから出してないけど、珍しいね。『言海』や『大言海』より少ないね。これなら(ボロボロだから)3000円だね」とのこと!
もちろん、即購入。ブルブル。直後ご主人曰く「よく来たよ、こんなめずらしいの、あんたに引き寄せられたんだねえ」と。ブルブルブル!
泣きそうになりながら、「いい買い物出来ました」なんて、言ったこと無い台詞でお礼して、家路を急いだ春の休日。

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Self-producing! chitoku.net - 掘り出し物です。 (2004年4月12日 01:50)

あの『言海』に縮刷版があったなんて!国語趣味の人には、たまらんかも。 あんまりうまく探せなかったけど、近代国語辞典の関連サイト 日本国語大辞典 辞書ヲタクへの道 『言海』等に詳しい良書『言葉の海へ』ー私は文庫で読んだけど、もう無いらしい。 大槻文彦「言海」... 続きを読む

コメント(2)

この度「ちくま学芸文庫」より
2200円で復刻されましたね。
ところが縮刷版のサイズだと文字が小さすぎて
眼が辛い。
やはり老眼はだめですね。
ひとまわり大きい中形は古書で
3800円程度で買えます。
大形と縮刷版の中間ですが
大きさは縮刷版とほとんど変わりません。

nylonpantyさま、コメント有難うございます。
>2200円で復刻されましたね。
そうなのです。コレ書いた次の日知って、本屋で確認してきました。↓
http://www.chitoku.net/mt/archives/000306.html

ところで、Amazonのレビュー拝見いたしました。思わず、本日「突破者」買ってきました。

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プロフィール

■chitoku(ちとく) 1969年山梨県生。様々な業態、職種で会社員として勤務する傍ら、『文芸山脈』同人を経て「村松恒平 文章学校」の案内係としてメルマガ編集・発行及び「文章ゼミ」運営に参加する。「文集 地下城」は詩歌を含む習作掲載サイト。2009年4月、同門の上野家ぱん駄、火星紳士との合体作品集『火星パンダちとく文学』で掌編小説作家としてデビュー。

火星パンダちとくのちとくです。

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